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2013年11月28日木曜日

独学で極める火鉢

16:29

我家では、火鉢を愛用している。 この家に引っ越してきてからなので、かれこれ2年ほどであろうか。
先住であった家主さんのご好意により、物置にしまってあったものを拝借している。
我家といっても使っているのは私だけで、家人も猫も温かい風がどんどん出てくる石油ファンヒーターの魅力に取り付かれているようで、アナログチックな火鉢は我家では私専用の暖房器具となってしまった。
もっぱら自宅で仕事をするときに使用するくらいではあるが、休日の私にはかかせないアイテムとなっている。

さて、そんな火鉢ではあるが、正直言うと大して暖かい訳ではない。
暖房器具としてのそれよりも、一度熾した火を維持、継続させるプロセスが好きなのである。火を長持ちさせるには、適度にいじってあげる必要があり、炭の補完はもちろんのこと、炭の配置や火力の調整など、いろいろな事を気にかけてあげることが大切なのだ。
スイッチを押せば言うことを聞いてくれる石油ファンヒーターとはえらい違いなのである。点火から鎮火まで、いわばひとつのプロジェクトと言っても過言ではないと私は思っている。

以下に火鉢を使うことのメリット・デメリットをまとめてみたので、今後の火鉢導入をお考えの諸氏は参考にしていただきたい。



メリット


1.暖房器具である

言うまでもないが、大して暖かくなくてもれっきとした暖房器具である。


2.炊飯機器でもある

五徳を置けば、あっと言う間に炊飯機器に早代わりする。
餅やあぶり系はもちろんだが、カレー・シチュー等コトコト系に威力を発揮する。
近いうちにマーマーレード作りに挑戦したいと思っている。


3.消臭効果がある

炭の消臭効果は有名であるが、燃焼させても消臭効果がある。
我家には4匹の猫がいるが、彼らが用を足した後でも火鉢に火が入っていれば匂いなどまったく気にならない。


4.プロセスの面白さ

灰をならし炭を配置し着火するまでの下準備、火力調節や炭の補完等の運用、安全に鎮火させる技術や次回使用分の炭の残量チェック等の残務処理、最後まで適度な緊張感が味わえる。火のいじり方に至っては、「いじり過ぎ」も「いじらなさ過ぎ」もご法度で、女性に対するそれと通づるものがあり、とても奥が深い。


5.その他

香を燃やし室内の雰囲気を変える等、応用によって様々な可能性を秘めていること。
新たな火鉢の有効活用法を見つけた時は嬉しかったりする。




デメリット



1.安全性

直火を使っているので、
火傷や火災や一酸化炭素中毒になる危険性がある。
乳幼児がいる家には不向きであろう。


2.暖房器具としての機能

昨今の電化製品には到底及ばない。
セカンドアイテムとして使用すべきだと思う。


3.運用コスト 

使用する炭にもよるが、運用のコストは電気代より高い。
国産ナラ材で6キロ1,500円前後で購入できるが、我家では100時間ほどで消費してしまう。
その他、購入までの燃料費や人件費を考慮するとかなりのコスト高である。


4.灰の飛散

我家の猫が暴れん坊将軍のせいかもしれないが、灰の飛散が多少ある。


5.その他のリスク

焼いている食べ物が灰の中に落ちてしまったりした時は、程度にもよるが基本的には廃棄処分としている為、まれに無駄になるケースがある。
また、先日などは使用していない期間に猫が灰をトイレと間違え用を足すという事件が発覚し、猫を飼っている家では未使用時は蓋をするなど注意が必要だ。


以上、思いつくままに書いてみたが、まだまだ潜在的なリスクがあると考えられたし。
言うまでもないが、導入設置、使用については自己責任でお願いしたい。

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